【イヴ・ガーデン】自分を表現することは、未来を形づくること

    最近、特に「自分を表現すること」「外へあらわしていくこと」の大切さを、
    しみじみと感じるようになりました。

    言葉でも、ものづくりでも、すぐに答えが出なくてもかまわない。
    ゆっくりでも、前へ進んでいくことで、少しずつ見えてくるものがあり、
    そのプロセスの中で生まれる気づきや思考が、今ではとても楽しみになっています。

    これまでは、無意識のうちに「早く動かなければ」「すぐ形にしなければ」と、
    どこか焦りに駆られていた自分がいました。
    せっかちで、常に急いでいるような自分の癖に気づいたのも、ここ最近のことです。

    けれど今は、「日々の瞬間瞬間の気持ち」を表すことが楽しみです。
    一瞬で通り過ぎてしまうような感覚でありながら、
    後から思い返すと「ああ、あのとき、そうだったんだ」と腑に落ちる。
    そんな静かな連続が、日々少しずつ私の中で視点を育て、気持ちを広げてくれています。

    5月31日に開催したイヴ・ガーデン マルシェも、そのひとつでした。
    およそ1年以上、うまく言葉にできない違和感を持ち続けていたことが、
    あの日、嵐のような雨の中で、一気にほぐれていくような感覚に包まれました。
    気づかぬうちに、次へ向かう新しい感覚が芽生え、
    これまで長く思い描いてきたことが、ようやく明確に、クリアに、晴れ渡っていくようでした。

    だからこそ、どんな時も「気持ちをあらわし続けること」を、
    私はもっと大切にしたいと思っています。

    ひとりの表現が、誰かの気持ちにそっと触れ、
    その想いがまた別の誰かへと広がっていく。
    そうして生まれる“共鳴”の連鎖が、きっと社会そのものを育てていく。
    今さらながら、そんな確信を抱いています。

    これからもイヴ・ガーデンでは、「色」を通して、
    日々の気持ちや、まだ言葉にならない想いを、さまざまなかたちでお伝えしてまいります。
    イヴ・ガーデン楢崎悦子


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