- 2025-6-6
- –NEWS–, – SCHOOL – color school, Etsuko Narasaki
最近、特に「自分を表現すること」「外へあらわしていくこと」の大切さを、
しみじみと感じるようになりました。
言葉でも、ものづくりでも、すぐに答えが出なくてもかまわない。
ゆっくりでも、前へ進んでいくことで、少しずつ見えてくるものがあり、
そのプロセスの中で生まれる気づきや思考が、今ではとても楽しみになっています。
これまでは、無意識のうちに「早く動かなければ」「すぐ形にしなければ」と、
どこか焦りに駆られていた自分がいました。
せっかちで、常に急いでいるような自分の癖に気づいたのも、ここ最近のことです。
けれど今は、「日々の瞬間瞬間の気持ち」を表すことが楽しみです。
一瞬で通り過ぎてしまうような感覚でありながら、
後から思い返すと「ああ、あのとき、そうだったんだ」と腑に落ちる。
そんな静かな連続が、日々少しずつ私の中で視点を育て、気持ちを広げてくれています。
5月31日に開催したイヴ・ガーデン マルシェも、その大きな起点になりました。
およそ1年以上、うまく言葉にできない違和感を持ち続けていたことが、
あの日、嵐のような雨の中で、一気にほぐれていくような感覚があり本当に不思議でした。
日に日に思うのです。
それは、一人ひとりの重ねてきた表現が、誰かの気持ちにそっと触れ、
その想いがまた別の誰かへとやさしく空気のように広がっていく。
マルシェの場で一同に、共鳴の連鎖が起こりました。
一人ひとりの表現は、きっとよりよくなっていこうとする社会そのものまでも育てていく。
そんな確信を抱いています。
だからこそ、どんな時も「気持ちをあらわし続けること」を、
私はもっと大切にしたいと思っています。
これからもイヴ・ガーデンは、「色」を通して、表現し続けてまいります。
いつも皆様ありがとうございます。
イヴ・ガーデン楢崎悦子
