【神山瑤子先生エッセイ】心躍る春の彩り

    神山先生_YSP3

    Text & Illustration:Yoko Kamiyama
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    春の季節が訪れます。
    この季節になると、やさしく暖かい光を帯びた、
    多彩な彩りに囲まれる幸せを感じます。
    そして、春はやっぱりかわいい色を思い浮かべますね。
    桃や桜のピンク、イチゴのような真っ赤な赤、
    タンポポの黄色や若葉の緑色…という感じ。

    化粧品のリップのCMには、すでに春らしい
    明るい色がお目見えしています。
    ほんわかしてキュート。
    やさしい色を上手に使いこなせたら、

    とてもポップな気分で、だれもが癒されますね。
    ぜひ春のメイクに、これらの色を使ってみることをお薦めします。

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    春色におもわずニッコリ

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    私たちは誰しも、年齢や性別を問わず、
    季節を感じるものに対して、とても敏感です。
    これは、小さい頃から春夏秋冬を
    何度も繰り返し体験しているからです。

    意識をする、しないにかかわらず、
    それぞれの季節の色や温度、自然の風景などが、
    しっかりと私たちの感覚にインプットされているためなのです。

    ですから春の季節は、ピンクや黄色、黄緑などの
    色みが使われた商品を目にすると、
    私たちは自然にその商品に手がのびてしまうものです。
    明るく元気のよい色彩やデザインから
    思わずニコニコしてしまいますよね。

    逆に、春の季節に暗くくすんだ色が全体に並んでいるとしたら、
    とてもさびしく元気がなくなってしまいます。
    そんな色にはちっとも手が伸びないものです。
    不思議なものですね。
    ですから、春の季節に春の色を取り入れることは
    嬉しい印象を与えます。
    歓送迎会で何の季節感もないアレンジの花より
    春の花を意識し、春の花だけのアレンジをすれば、
    簡単に、美しく仕上げることができます。
    そして、プレゼントのラッピングやリボンに春の色を使うと、
    とても感じのいい季節感が演出できます。

    また、全体に春の色を使うのもよいことですが、
    アクセント感覚で使ってみるのもステキです。

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    新鮮! アクセントカラー

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    アクセントには、少々の面積で反対色(色彩学では補色といいいます)や
    対象的な調子の色を使います。

    例えば全体的に薄く優しい色あいに対して
    濃い色で強めの色の関係をあわせてみます。
    全体の中にアクセントの色が少量でも、
    とても目立ち全体を引き締める効果をもたらすのです。

    アクセントカラーの効果は、インテリアや洋服など、
    さまざまな場面で活用されています。
    春らしいパステル調の色と、白・黒などのモノトーンの
    組み合わせも新鮮です。
    モノトーンにパステル調の彩りを添えると
    シンプルですっきりとした着こなしになります。

    例えば白とピンク、黒とオレンジ、白とブルーなどの組み合わせは定番です。
    比較的誰もがする組み合わせなので、平凡な印象です。
    そして、せっかくのかわいい色が
    黒や白に負けてしまいがちです。

    ☆オークル系の肌色の人
    白に少し黄みを加えたやさしい白(オフホワイトや生成り)と
    組み合わせると、ピンクやかわいいブルーが映えます。
    明るく白過ぎて変…と思われる方は、
    ベージュと組み合わせるとお洒落度が増します。

    ☆ピンク系の肌色の人
    黒白の面積が多くても大丈夫です。
    黒は素材で勝負。
    私には黒は重すぎるな…と思う方は、
    やわらかい薄い素材を選んでみてください。
    黒もなるべく肌を出すデザインの服に合わせると
    セクシーさが増します。

    薄く少々黄みの入ったブルーは、誰にでも合い、
    肌色をキレイにみせてくれます。
    ブルーが苦手な人でもぜひ試してみてください。

    この春のおしゃれをぜひ春色から楽しんでくださいね。

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