- 2010-10-8
- Yoko Kamiyama
神山瑤子先生による新連載
「宝物のように自分を生かす イヴ・ガーデンコスメ」スタートです。
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Text.Yoko Kamiyama
【1】あなたらしさをいっぱい表現してください。
イヴ・ガーデンコスメの始まり、
パーソナルファンデーションが出来上がるまでお話です。
私の若い頃を思い出すと、多くのコンプレックスを持ち、
それを悩んで自分を責めることが多々ありました。
今に思うとずいぶんそれで損をし、
自分を充分に生かすことが出来なかったことを、
後悔します。
そんな損をした経験をかさねているので、
私は若い人達によく言います。
「自分に自信を持ってください。
人と比較して自分の自信を落とさないで、
この世界に一人しかいないあなたを大事にしてください。
あなたらしさをいっぱい表現してください。」
さて、私の若い頃の悩みの一つが、
肌がきれいで無いことでした。
肌に赤みがあり、あまり色白でなく、
丸顔で、女優さんのようなきれいな顔立ちでないことが
コンプレックスでした。
皆と同じようにお化粧しても、
化粧栄えしなくちっともキレイにならず、
楽しくありませんでした。
理由は ファンデーションにありました。
あの時代は、肌にべっとりと塗りつけ本来の肌色を隠し、
ますます凹凸の無い顔が、
さらに平面になります。
今思えば、キレイになるはずはありませんね。
どこのメーカーを探しても満足するものがなく、
結局30歳まで私はノーメイクでした。
おの当時、私は海外旅行が大好きで、
年に数回行っていました。
行く先々で、外国の彼女たちのファッションやメイクを観察していました。
彼女たちのメイクは、
ファンデーションを多くつけず、
本来の肌色を隠さずに表現し、
ポイントメイク中心のナチュラルメイクです(現在あるメイクです)。
パーソナルカラーを学んで、
私は大きくメイクの考え方が変りました。
生まれながらに持っている自分の肌色を大事にするメイクが必要であること、
また、そうでなくてはパーソナルカラーの
トータルコーディネートの意味が薄れることです。
以前のコンプレックス、今思うと、それが私らしさだったのですね。
パーソナルカラーの説明をする時に、
皆さんよく次のようにお話すると思います。
「生まれながらに持っている肌色や
目の色や髪の色に調和する色を
似合う色といいます」
そうですね。其のとおりです。
ですから ファンデーションは、
その人個人の肌色を大切にして、そ
の肌色を生かすファンデーションでなくてはいけません。
たくさんのメーカーを探して見ましたが、
そこを満足させてくれる商品はなく、悩んでいたところ、
「それなら、商品を自分で開発しましょう!」と
楢崎から提案があり、
今に至ります。
その人本来の肌の色を生かし、
美しく仕上がるファンデーションを作る道のりが、
そこから長く始まりました。
隠すのではなく、
本来の持っているものを大切に宝物のように生かすこと、
ファンデーションばかりでなく、
全てに通じるイヴ・ガーデンの想いです。
次回はファンデーションの色の話や、
パーソナルファンデーションが出来上がる過程をお話しようと思います。