【レッスンReport】香と色

    香と色1
    こんにちは、イヴ・ガーデンの楢崎です。2/5に、銀座「香十」の代表の稲坂良弘先生、古代綺布の染色作家 佐藤幸香先生をお呼びして香と色」の講義をしていただきました。
    『色と香は一体となり、物を心の世界におきかえる日本人。』
    『心でおきかえる日本人は美質を生まれながらにして兼ね備えている。』
    ・・・など、目覚めるような言葉が心をつかむレッスンでした。日本人の感覚の鋭さ、美の形を独自の工夫から新たな美を生み出す美しさなど、改めて日本人としての誇りと喜びを深く実感しました。
    私たちのDNAに必ず繋がっているこの美意識は、これからの時代もっと大切になってくるだろうと思います。

    目で見えていることだけがすべてではないことを感じます。
    自然とともに生き、ひとつであった私たち日本人は、これからどんな変化を遂げ、発展することができるかを問われているような気もしました。

    日本人の色のとらえ方のお話も大変印象的でした。
    私たちは色が反射され、“表面を見て”光沢を感じています。
    本来、日本人の美徳として持ち合わせていた色の見え方は、奥が深いのです。

    香と色2
    昔の絹とは、光が通されて色がみえるという“透過する色”の美しさがあるということを先生が再現され、見せていただきました。

    糸に織り込まれた香も光も総動員して昔の人たちは
    “体全体で感じる”ということを知っていたのではないでしょうか。

    その時代にいたかのように体で感じ、
    何故かわかるような気がしました。
    生地の風合いやあたたかい光、
    やさしい風や香を感じ、
    いのちがのびるような感覚を実感しながら講義を拝聴しました。

    香と色3
    香染めのお話からは、

    何度も何度も繰り返し浸し、染め重ね、その過程を楽しむという心が
    あたたかくなるようなお話や色の元となる言葉など・・、
    たくさんの美を私たちに伝えてくださいました。

    本当のことは、今まで除外され
    勝手に隠されてしまったという真実があること、
    言葉ひとつとってもそのように変わってしまったということを知ることができ、
    今の時代、他のことや現象でも同様のことが言えるのではないでしょうか。

    『大切なことは、必ず受け継がれ時代を超えて伝承されていく』
    ということに力が沸きます。
    どうしていくことがこの時代を超え、繋がっていけるか?
    実行していくことが楽しみになります!

    深く研究され、実践し、実際に行動を起こして
    世界を新たに創っている先生方にお話を伺うことができ、
    受講された方はとても幸運だと感じます。

    またこのような機会を
    皆さんと分かち合いたいと心より願っております。


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