
— ✨️イヴ・ガーデンにて✨️ —
冬の光がイヴ・ガーデンの窓からそっと差し込む風景を撮影しました。
とても美しくて。
12月の光は、どこか特別な温かさがあるような気がします。
そして、街には🎄クリスマスイルミネーションが灯り、
長い夜を照らすそのきらめきが、ワクワクとした気持ちへと導いてくれます。

■ 光が変える色、季節が深める赤
先日、真っ赤に染まった紅葉を撮影した時のこと。
青空の中でひときわ鮮やかに浮かび上がるその赤に、季節の移ろいがこんなにも色に表れるものなのかと、思わず心ときめきました。
冬の空気は澄み、気持ちまで透明になっていくようです。
まるで季節が、色を、そして私たち自身を育ててくれているかのように——
■ 冬の空気と光
冬の空気は、どこか「余白」のような静けさをまとっています。
光がまっすぐに届き、景色をくっきりと見せてくれるあの感じ。
色が濁らずに、そのままの姿で浮かび上がる季節。
空気の透明さが、自然の色に寄り添い、
私たちの心にも澄んだ場所を作ってくれるように思います。
冬の光とは?
冬は、湿度が下がり、空気中の水蒸気や塵が少なくなるため、
光が散乱しにくく、まっすぐ届きます。
そのため景色はくっきりと見え、色もよりクリアに、透明感を帯びて映ります。
空気そのものが「フィルターの少ない状態」になるため、
自然の色をありのまま受け取れる季節でもあります。
■ 服・肌・色選びにもつながっていく
冬の光は、肌に透明感を与え、
服の色をそのまま美しく見せてくれます。
だから冬は、深い赤、濃い緑、チャコール、オフホワイトのように、
“色そのものの美しさ”が際立つトーンがよく映えます。
一方で春夏は光が強く、色が軽やかに見えるため、
肌にも服にも明るいニュアンスが必要になります。
「冬になるとこの色を着たくなる」「春になると急に軽い色が気になる」
そんな感覚も、季節とともにある私たちの自然な反応なのだと思います。
季節の光を知ることは、
“自分に似合う色”を見つけるための大切なヒントでもあります。
■ 日々の心の動きを、色で表せることの喜び
最近、色を通して日々の心の動きや、ふとした情景を
自然に言葉にしてみたい、と感じることが増えました。
そのことが、新しい驚きでもあり、何だか嬉しく感じています。
色はいつも、人より先に“感じて”教えてくれる。
だから私は、この世界を色から見つめたいのかもしれません。
■ 今年のラストスパート、オマージュ服を制作中です
振り返ると、2025年は作品展をあまり開催していなかったのだな、と気づきました。
しかし11月頃から取りかかっているオマージュ服と向き合う時間が、
まさに作品展開催時の姿勢そのものだったのだと、今思います。
洋服を前に、
何が生まれるだろう、どんな風が立ち上がるだろうと、
ただ純粋に向かい続ける日々。
布が語り、色が導き、
気づけば、自分の内側で起きている変化が、
そのまま形になっていくものです。
楽しい時とはきっと、自然と同じ。
あるがままを表し、
何になるのかわからない揺らぎの中で、
ふと動きに変わっていく瞬間が訪れる──
そのプロセスそのものが、大きな喜びです。



布と色が語りはじめる瞬間。
2026新作のオマージュ服より。
■ 季節が教えてくれること
冬の光に照らされたイヴ・ガーデンの色。
自然が育てた深紅の紅葉。
そして今、生まれつつあるオマージュ服。
どれも、光と色が紡ぎ出す “今ここにある美しさ” です。
この季節ならではの色を、
2026年もまた皆さまと共に紡いでいけることを、心から楽しみにしています。
どうぞ素敵なクリスマスをお過ごしください。
イヴ・ガーデン楢崎悦子